「子供」「子ども」「こども」の違いと使い分け方|公用文の常用漢字

「子供」「子ども」「こども」の違いと使い分け方|公用文の常用漢字

「子供」「子ども」「こども」の違いと使い分け方|公用文の常用漢字

「こども」については、「子供」「子ども」どちらで書けばいいでしょうか。
結論からいえば、公用文においては現状「子供」と漢字で書きます。

 

とはいえ、教育現場などでは「子ども」という表現が圧倒的に多くに用いられています。
その理由は以下のことが考えられます。

 

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「子供」は差別的と批判された

かつて「子供」という用語は差別的と批判されたことが、理由の1つです。
「たち」「ども」はいずれも人の複数形を表す接尾辞です。
しかし「たち」は古語の「公達(きんだち)」など仲間を表す接尾辞であるのに対し、「ども」は「こいつらども」のように集団を卑下して表すときに使う接尾辞です。
そのため、「子供」は差別的な表現だと批判されました。

 

また、「供」が「付き従う者・従者」という意味であることや人に硬い感じを与え、幼い者を指すのに「供」がふさわしくないという理由も考えられられます。

 

接尾辞はひらがなで書く

もう一つの理由が「接尾辞はひらがなで書く」という公文書のルールです。
「子供」の「供」は接尾辞なので、「子ども」と書くべきという主張がありました。

 

「子供」は熟語

しかし、現在「子供」は一つの熟語と考えられています。
仮に「子供」が差別的だとしても、その一部をひらがな書きにしても意味は変わりません。
ひらがなだから差別的でなくなるという理由は不明です。
むしろ、接尾辞を取り込んで熟語となった「友達」同様、「子供」も熟語化したと考える方が自然です。

 

いずれにしても、公用文における漢字の大原則である「常用漢字表」の「供」の語例に、「子供」とある以上、公用文では「子供」を用いるのが正しいです。

 

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