公文書の数字は全角、半角か|1桁全角、2桁以上半角ルールは?

公文書の数字は全角、半角か|1桁全角、2桁以上半角ルールは?

公文書の数字は全角、半角か|1桁全角、2桁以上半角ルールは?

現在、Wordソフト等の普及で、数字の大きさに全角と半角の区別ができるようになりました。
そうすると、問題になるのが、「公文書を書く際に全角と半角どちらを使うべきなのか」です。

 

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公文書の数字の半角、全角

結論からいうと、公文書における数字の全角半角ルールについては、まだ公に決まったルールはありません。
「1桁は全角、2桁以上は半角にする」といったルールを用いている行政団体も多いですが、国から統一されたルールの提示はないのが現状です。

 

例えば、項目番号を付ける際も、(1)、(2)・・・と半角文字で表記しても、(1)、(2)・・・全角文字と表記しても構いません。
レイアウトも下記のようになります。

1  ○○○○○○○○○○○○○○○○
 (1) ○○○○○○○○←半角の場合
(2) ○○○○○○○○←全角の場合

 

※算用数字の項目番号が2桁になるときも、横書きの場合はルールはなく、全角としても半角としてもいいですが、原則は半角とします。全角を用いるときは、本文の用いるときは、本文の書き出しが1字下がりになるので、2行目の配字に注意します。ただし縦書きの場合は、半角にしないと行の幅に収まらないため、半角を用います。

 

令和2年6月、「公用文作成の要領」の見直しに関する審議内容について、各府省庁等の実務担当者にアンケートを取った結果、数字の全角半角については以下のような意見がありました。

・数字の全角半角について、役所の文章は1桁全角、2桁以上半角となっていることが多いが、調べる限り、統一的なルールはないかと思う。何らかのルールがあるとよいのではないか。また、英字の全角半角についてのルールもあると良いのではないか。
・数字は全ては半角で統一している。

 

さらに、令和4年1月7日、文化審議会による「公用文作成の考え方(建議)」については以下のような記載があります。

・算用数字に全角を用いるか半角を用いるかについて、特に定めはないが、使い分けの考え方を文書内で統一する。
その際、全角と半角が混在すると、印刷文字(フォント)の選択によっては、不ぞろいや不自然な空白などが生じ、読み取りにくくなる場合があることに留意する。とりわけ年月日などの一まとまりの部分では注意が必要である。また、データや金額等の数値を示す場合には、半角数字を用いる。全角の数字は、情報処理において数値として認識されない場合がある。

 

・ローマ字(いわゆるアルファベット(A,a,B,b,C,c…)を指す。ラテン文字とも。)を用いる場合に全角を用いるか半角を用いるかについて特に定めはないが、使い分けを文書内で統一する。例えばこの解説では、原則として半角を用いているが、頭文字だけで示すような略語には全角を使用している。
また、欧文を書き表す場合には、半角を用いる。全角のローマ字を用いると、情報処理において欧文・単語として認識されない場合がある。

 

このように、国としての統一ルールはなく、文書内で統一さえすれば、全角半角いずれを使っても問題はないとされています。
ただし、行政団体内で統一のルールが設けられていることはあるため、留意します。

 

横書き公用文はアラビア数字

左横書きの公用文は、数字はアラビア数字(洋数字)を使うのが原則ですが、その表記方法については、次の二通りがあります。
混用はせずに、どちらかで統一して用いるようにします。

 

①カンマ(,)を用いて3桁区切りで表記します。国際基準の表記方法ですが、年号、文書番号、電話番号など特殊なものには区切り符号は付けない。

例 87,654,320人  5,000円

 

②大きな数字の場合、兆、億、万の単位を添える表記方法もあります。「テレビ方式」と呼ばれますが、「千」の単位は沿えないことに注意します。

例 1兆2,000億円  1万8,000人

 

小数・分数の書き方

左横書きの公用文での小数、分数は以下のように書きます。

例 0.1234 1/3

 

日付・時刻・期間の書き方

日付

原則として、公用文では元号を用いて次のように書きます。

例 令和5年4月10日

 

なお、元号だけでは分かりにくい場合、西暦を括弧書きで表示する場合もあります。

例 令和5年(2023年)4月10日

 

また、図表などでは、次のように省略する場合もあります。

例 令5.4.10  R5.4.10

 

時刻

時刻の表記には、12時間単位の表記と24時間単位の表記があります。
法令は12時間単位の表記を原則にしているので、原則として公用文もそれに従います。

例:午後2時30分  14時30分

 

また、図表などでは、次のように省略する場合もあります。

例 午後2:30  14:30

 

期間

歴月と期間の混同を避ける必要がある場合は、「箇」又は「か」を付けて表記します。
ただし、法令の場合は、「か」は用いず「箇」を用いますが、歴月と紛らわしくない条文では「3月」というように書き、「さんげつ」と読ませることになっています。

例:3箇月 3か月

 

なお、固有名詞として表記する場合は、「五箇年計画」のように数字も含んで漢字を用いる場合があります。

 

横書きで漢数字を使う場合

横書きの公用文でも、次のような場合は、漢数字を使います。

 

固有名詞

固有名詞に含まれる数字は、漢字で書きます。

例:二重橋 四国 九州 八重桜

 

ただし、以下のような語のように、数字の部分に固有名詞の性質が薄く、数量感が残っているものは、アラビア数字を使っても問題ありません。

例:中央3丁目 国道6号

 

概数を示す語

おおよその数字を表す語は、漢数字を使います。

例:十数人 何十日 何十年 二、三日の間

 

数量感の薄い語句

数字を含む語で、数量感の薄い語句、熟語の数字は漢数字で書きます。

例:一般的 第一線 一部分 一昨日 二分する 第三者 四方八方 五重の塔 六法全書 七福神 九分九厘

 

「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」と読む語句

「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」と読む語句は、必ず漢数字で書きます。

例:一つ 二つ 三つ 一休み 二部屋 五つ子

 

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