「したがって、従って」「ただし、但し」の使い分け方|公用文の接続詞

「したがって、従って」「ただし、但し」の使い分け方|公用文の接続詞

「したがって、従って」「ただし、但し」の使い分け方|公用文の接続詞

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「したがって」「ただし」などの接続詞は平仮名

公用文では、接続詞は平仮名で書くのがルールです。
ただし、「又は、若しくは、及び、並びに」の4語だけは例外で漢字表記します。
この基本ルールを知らず、「従って」「但し」と書いている例も多いですが、「したがって」「ただし」と書くのが正しいです。
ちなみに名詞の「但し書き」も「ただし書」と平仮名で表記します。

 

ただし、「したがって」は、動詞の「従う」の活用形であれば「~に従って」と書くように、品詞によって表記の仕方が変わってくる語は他にも多数あるので注意します。

 

・上司の指示に従って行動しなければならない。(「従う」の活用形)
したがって、許可できない。(接続詞)

 

「はじめに」「おわりに」は原則通りひらがな表記ですが、「最初に」「最後に」「一方」「以上」のような熟語を用いる接続詞は漢字で表記します。

 

また、接続詞の後には必ず句点「、」を打ちます。
以下の接続詞は間違いやすいので注意します。

 

おって(×追って)  したがって(×従って)  ただし(×但し)
なお(×尚)  また(×又)  ゆえに(×故に)
あるいは(×或いは)  かつ(×且つ)
くわえて(×加えて)  ついては(×付いては)
つぎに(×次に)  ところが(×所が)
ゆえに(×故に)

 

上記のように、接続詞は原則平仮名で書きます。
他に間違いが多いのが「さらに」「また」「ゆえに」で、漢字で書かないよう注意します。
「さらに」は副詞の場合は「更に」と漢字で書きます。
「ゆえに」も、「故あって海外に行くことになった」などと、「故」本来の理由・原因・訳という意味で名詞として用いるときは漢字で書きますが、接続詞の「ゆえに」は本来の意味を失っているため漢字では書けません。「ところが」「ところで」なども「場所」という本来の意味を失っているため、漢字では書けません。

 

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「副詞」は漢字表記

一方、「接続詞」との区別がつきにくいのですが、「副詞」は漢字で表記するのが原則です。
「接続詞」は文と文との意味の繋がりを説明する語句をいい、通常文頭に置かれます。
その言葉が以下の文全体に掛かっていれば「接続詞」、特定の用言のみを修飾していれば「副詞」です。

 

ちなみに「仮に」「例えば」「特に」については、文頭に置かれても副詞として常に漢字で書くこととされています。
これらは副詞扱いのため、文頭にあっても原則としてその後に「、」は打ちません。
「自」は「自ら(みずから)」は漢字、「おのずから」はひらがな表記です。
「すぐ」「すなわち」「まず」も、「直」「即」「先」に読みがないため、ひらがな表記になります。

 

「さらに」と「更に」の使い分け

「さらに」(接続詞)・・・【例文】さらに、財政状況についても検討することが必要である。
「更に」(副詞)・・・【例文】 財政状況について、更に検討することが必要である。

 

「あわせて」と「併せて」の使い分け

「あわせて」(接続詞)・・・【例文】あわせて、住民の意向調査を行うべきである。
「併せて」(副詞)・・・【例文】住民の意向調査を併せて行うべきである。

 

「おって」と「追って」の使い分け

「おって」(接続詞)・・・【例文】おって、集会の場所は後日お知らせします
「追って」(副詞)・・・【例文】集会の場所は、追ってお知らせします

 

漢字で表記する副詞の例

飽くまで   必ず  少し   既に  直ちに
甚だ   再び  全く   最も  専ら
余り  至って   大いに  恐らく
必ずしも  辛うじて   極めて   殊に
少なくとも   絶えず  お互いに   例えば
次いで   努めて   常に   初めて
果たして  割りに  概して  実に
大して  特に  突然   無論   明るく
去る  速やかに   自ら

 

※ただし、次のような副詞は例外としてひらがなで書きます。
ひらがなで表記する副詞の例

かなり   ふと   やはり   よほど

 

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