「は」「が」の違いと用法|「の」「に」「も」等の公用文の助詞の使い方

「は」「が」の違いと用法|「の」「に」「も」等の公用文の助詞の使い方

「は」「が」の違いと用法|「の」「に」「も」等の公用文の助詞の使い方

分かりやすい公用文にするためには、助詞を正しく用いる必要があります。
間違った助詞の使い方をすると、読み手に誤解されかねません。
文章を書いている段階では、不適切な助詞の使い方に気付かないこともよくあるので、書き終えてから読み返してチェックすることも大切です。

 

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助詞「が」と「は」の用法の違い

助詞の中でも使い方に迷うのが「が」と「は」の用法です。
一般的には、「が」の前には「未知の主語」、「は」の前には「既知の主語」を置くこととされていますが、そうでない例も多いです。
そのため、「が」の後には「動詞」を、「は」の後には「名詞か形容詞」と使い分けた方が文章がすっきりします。

○ 町会は地域コミュニティの要である。(「は」+「名詞」)
○ 町会の活動は素晴らしい。(「は」+「形容詞」)
○ 町会が地域まつりを開催した。(「が」+「動詞」)

 

一般的な使い分けは上の例ですが、あえて一般的でない使い方をすることもあります。
例えば、「が」と「名詞」「形容詞」を結ぶことで、「他と比べてそれこそが~」といったニュアンスを出すことができます。

町会が地域コミュニティの要である。(「が」+「名詞」)
※ 「他の団体と比べて町会こそが」というニュアンスが生れる

 

また、「は」と「動詞」を結ぶことで、「他の誰でもなく~」というニュアンスを出すこともできます。

町会は地域まつりを開催した。(「は」+「動詞」)

 

その他の助詞「が」の使い方

「が」は、逆接を意味する接続助詞にも使えますが、逆接でない意味でも多用されているのが現状です。

様々な課題があるが、一つ一つの課題について検討したい。

前置きとして「が」が使われている例です。
誤りではありませんが、「が」が増えると文章が読みづらくなるので多用には気を付けてください。
この場合は、逆接ではないので、単に「課題があり、」で問題ありません。

 

その他の助詞「は」の使い方

助詞の「は」は、必ずしも主語を表すものではなく、話題を提示するときにも使用します。
また、公用文では、話題の提示をする際に「は」で違和感がある場合、「ついては」を多く使用する傾向にあります。
以下の例はどちらも文法的に誤りではありません。

 

・この資料は、事務の効率化を目的として作成した。(主語は「私たちが」等であり、省略された例)
・この資料の内容については、現在検討している。

 

助詞「の」の使い方

「の」は所有を表す便利な助詞のため、乱用されがちです。
法令には連続3回用いている例もありますが、公用文では2回までにするようにします。
「の」が連続3回になりそうなときは、「係る」「関する」「おける」などを代用すると文章の収まりが良くなります。

 

× 市町村の人口の減少の状況
○ 市町村の人口に係る減少の状況
○ 市町村の人口の減少に関する状況
○ 市町村における人口の減少の状況

 

他にも「の」だらけの文章になりそうなときは、不要な助詞を減らしたり、「に」「を」などに変更したりする工夫をします。

△ 市は、地域住民の皆さんの防災知識の向上と防災意識の高揚を図るため、町会の防災活動の支援を行っています。
○ 市は、地域住民に防災知識を普及し、防災意識の高揚を図るため、町会の防災活動を支援しています。

 

助詞「も」の使い方

付加を表す「も」も多用しがちなので注意します。
「も」だらけの文章になりそうなときも、不要な助詞を減らしたり、「と」「を」「が」などに変更したりします。

△ 古紙も空き缶も集積所からの持ち去り行為が昨年度も減少しなかったため、罰則規定も盛り込んだ条例を制定した。
○ 古紙と空き缶を集積所から持ち去る行為が昨年度も減少しなかったため、罰則規定がある条例を制定した。

 

この他、「このような事態を受け、政府も対策の検討を始めた」という文章では、政府以外も検討主体があるなら「も」で正しいですが、そうでないなら「政府も」ではなく「政府は」が正しくなります。

 

助詞「に」の使い方

「に」も多用しがちなので注意します。
「に」だらけの文章になりそうなときも、不要な助詞を減らしたり、「の」「で」などに変更したりします。

△ 市は、現地に赴いて防災に関する情報を地区ごとに整理し、ハザードマップに詳細に反映するように努めています。
○ 市は、防災関連の情報を現地で把握しながら、地区ごとに詳細なハザードマップを作成しています。

 

助詞「と」の使い方

並列を表す格助詞の「と」は、本来「私と彼とは、友達だ」のように「と」を繰り返して用いるべきです。
ただし、「私と彼は、友達だ」と「と」を省略することも慣用されているので、許容されます。

 

【具体例】

・東京大阪の間

 

・赤を使う。

 

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